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使わないと損!コミュニケーション力UPに使えるメラビアンの法則の活用法

2024年3月21日 10:07

自己成長

「職場の人間関係がどうもうまくいかない」
「クライアントとの折衝をもっとうまくできないものか」
そんな悩みを抱えている方は少なくないでしょう。

 

 

その原因は、あなたのコミュニケーションの取り方にあるかもしれません。
とは言っても、コミュニケーション力を上げることは一朝一夕ではないと考えていませんか?
しかしそんな事もありません。心理テクニックのメラビアンの法則を活用すれば、あなたもコミュニケーション力がアップすること間違いなしです。


メラビアンの法則は、心理学の法則の一種です。コミュニケーションの分野では有名な法則の1つで、ビジネスシーンでも応用されています。

どのような法則なのかイマイチ詳しく知らないという人も多いかも知れませんが、それは勿体ないです。売れる営業マンの大半が、この法則に則っているといっても過言ではありません。またビジネスシーンだけで無く、友人関係や恋愛でもこの法則は非常に役立ちます!


本記事では、メラビアンの法則の意味、メラビアンの法則を活用した話し方、実際に活かす方法をご紹介します。

 

目次

1.2種類のコミュニケーション

 

2.メラビアンの法則とは?

 

3.メラビアンの法則の具体例

 

4.【シーン別】コミュニケーションで活用するコツ

 

5.誤解しないで!メラビアンの法則

 

6.さいごに

 

2種類のコミュニケーション

 

言語コミュニケーション(バーバル・コミュニケーション)

バーバル・コミュニケーションは、言葉を使ったコミュニケーションのこと。
会話や文字、印刷物などの言語的なコミュニケーションを指します。

例えば「話す」ことはもちろんのこと、「メール」や「手紙」など文字によるものも具体例として含まれます。

 

  • 言語情報(Verbal)話す言語そのものの意味…7%

 

 

ノンバーバルコミュニケーション(非言語的コミュニケーション)

 

ノンバーバルコミュニケーションは、言葉を使わないコミュニケーションのこと。

顔の表情や声の大きさ、視線、身振り手振り、ジェスチャーなどによるコミュニケーションです。絵文字やイラストなどもこちらに含まれます。

 

  • 視覚情報(Visual)見た目・身だしなみ・しぐさ・表情・視線…55%
  • 聴覚情報(Vocal)声の質(高低)・速さ・大きさ・テンポ…38%

 

 

メラビアンの法則とは?


メラビアンの法則とは、アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンによって提唱した心理学上の法則です。
人と人がコミュニケーションを図る際、「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で影響を与えていることを示しています。

では、「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」という3つの要素とはなんでしょうか?ぼんやりとイメージはできるものの、実際の日常生活で考えると何が当てはまるのか気になるかもしれません。
では次は、この3つの要素について詳しくチェックしてみましょう。
 

 

言語情報


言語から得られる情報には、「話の内容」や、「言葉そのものが持つ意味」などが当てはまります。

たとえば、メールやSNSなどで相手とコミュニケーションをとる場合、そこには基本的に文字しか存在しません。

事実を正確に相手に伝えることができますが、声や表情など非言語コミュニケーションが存在しないため、本心や含みを持たせたいことなどがうまく伝わらず、誤解を招いてしまう場合も多いです。

 

聴覚情報


聴覚から得られる情報には、声の大きさやトーン、速さや口調などが当てはまります。
話し手が怒ったような話し方なのか?明るく話しているのか?などから、感情を読み取りやすいです。
対面やビデオ通話ではなく、顔の見えない電話などでは、基本的に聴覚情報から多くの情報を得ることになります。

 

視覚情報

 

視覚から得られる情報には、相手の表情やジェスチャー、視線の動きなどが当てはまります。
ボディランゲージとも呼ばれていて、言葉では表現しにくい感情や考えなどを伝えるのにも効果的です。
海外旅行などで身振り手振りで伝えることも、これに該当しますね。

メラビアンの法則によれば、視覚情報が影響する割合は55%と非常に大きいと言われています。

たとえば「幸せだよ」と口にしながら怒ったような表情をすれば、聞き手は「幸せとは思っていないんだろうなあ」と判断する可能性が高いとされています。

 

 

メラビアンの法則の具体例

 

笑いながら叱る

 

メラビアンの実験でも検証されたのが、「笑いながら叱る」というものです。

この場合、相手はどのように情報をとらえるのでしょうか。

3つのVで考えてみましょう。

視覚情報(55%):笑っている、明るい表情=ポジティブ

聴覚情報(38%):低いトーン、怒った声=ネガティブ

言語情報(7%):叱られている内容、言葉遣い=ネガティブ

55%を占める視覚情報が「笑っている」という情報になるので、「怒っていない」という印象が強くなります。

しかしながら話の内容が怒っていることには変わりありませんので、「怒ってはいるけど、そこまで本気ではないんだな~」と捉える人が多いでしょう。


 

納得のいかない表情で褒める

 

つぎは、不服そうな表情で褒める、という状況を考えてみましょう。

先ほどとは反対で、話している内容はポジティブですが、表情や態度はネガティブな場合です。各要素を考えると、

視覚情報(55%):不満そうな態度、暗い表情=ネガティブ

聴覚情報(38%):明るいトーン、軽快なテンポ=ポジティブ

言語情報(7%):褒められている内容=ポジティブ

この様に、55%が「不満げ」というネガティブなものになります。

こうなってしまうと、話の内容がどんなに自分を褒めていたとしても相手は言葉そのままの意味で受け取りません。

「本音では褒めていないんだな」「無理に褒めようとしている」と感じる可能性が高くなります。これでは褒めないほうがいくらかマシかも知れません。

 

不機嫌な声で「ありがとう」と言う

 

 

次は、聴覚情報と言語情報にも矛盾がある場合を考えます。

視覚情報(55%):機嫌が悪そう=ネガティブ

聴覚情報(38%):低いトーン、暗い声=ネガティブ

言語情報(7%)自分に対してお礼を述べている=ポジティブ

言語情報の7%に比べて、圧倒的にネガティブな印象が大半を占めます。

言葉でどんなに丁寧に、素敵な言葉でお礼を言われていても、「機嫌がよくないんだな」「怒っているし、嫌味なのかな?」という印象が拭えません。
 

これらから分かるのは、笑いながら叱った場合、視覚情報である「笑っている表情」を優先し捉える場合が大半です。そのため、叱られてい軽く受け流す受け止めない可能性もあります。

納得いかない表情で褒めた場合も、視覚情報を優先して捉える場合が多くなります。なので、褒められているとは感じない場合が多いでしょう。

 

【シーン別】コミュニケーションで活用するコツ

 

メラビアンの法則を正しく理解し、コミュニケーションにうまく活用するとさまざまなメリットを得ることができます。

ビジネスシーンや、友人関係、恋愛面などなど、日常生活のさまざまな場面でも応用できます。

今回はその中で、ビジネスシーンにおける具体例を4つ上げて解説します。

 

●商談や交渉

 

接客や取引先との交渉や会議でプレゼンテーションを行う場合など、ビジネスシーンを想像してみてください。

どんなにプレゼンの内容が魅力的な内容であったとしても、最初から最後まで淡々とした調子で話すと相手はどう感じるでしょう?

話がつまらなく感じ途中で飽きてしまったり、熱意が伝わらなかったりして、失敗してしまう可能性もあります。

check!

声に抑揚をつけたりジェスチャーを取り入れたりして変化をつけるといいでしょう。意図的に相手の興味をひきつけ、自信や魅力を効果的にアピールできます。

 

●電話

 

電話では、お互い顔が見えません。そのため、表情やしぐさなどの視覚情報がなく、聴覚情報のみが伝達の手段となります。

視覚情報がない分、相手に伝わりずらくなってしまいます。

check!

対面以上に話す内容や声のトーンに注意して話すことが大切です。伝わりやすい聞きなじみのある言葉を使い、普段より少し大きめに抑揚をつけて話すとわかりやすく話せますよ。より自分の感情を声に乗せて表現するイメージです。

 

 

 

●採用面接

 

合否に関わる大切な面接では、非言語情報にとらわれすぎず話す内容に着目するよう心がけることが重要です。

なぜなら、ライバルである応募者も、あなたと同じように面接のノウハウを学んでくる人も多いから。

ノウハウに則った非言語情報に左右されてしまうと、正しい判断ができない可能性があります。

また、応募者も採用面接を通じて「この会社が自分に合っているか」を判断しています。

check!

あまりノウハウに頭を支配されすぎず、採用担当者も応募者から見られていることを意識し、相手に安心感を持たせる態度や話し方を心がけましょう。

 

誤解しないで!メラビアンの法則

 

 

メラビアンの法則によくある誤解に、「非言語コミュニケーションが何より大切」というものがあります。

もちろんメアビアンの法則では、非言語コミュニケーションは数字的に見ても大切な要素です。聴覚情報(38%)と視覚情報(55%)が相手に与える影響は、合計で93%になります。

しかし、そのことは言語コミュニケーションを軽視して良い訳ではないのです。

 

メラビアンの法則は、言語・聴覚・視覚のイメージが矛盾した組合せの時に、どの情報が優先されるか調べたものです。

また、メラビアンの法則は限定された特殊な環境下で実験した結果に過ぎません。そのため、実際の会話ではメラビアンの法則がそのまま応用できるとは限らないのです。

 

「第一印象は最初の3秒で決まる」とも言われています。しかし、非言語コミュニケーションが93%という実験結果だけに注目し、言語コミュニケーションを軽視してはいけません。

「話の内容より第一印象を重視すべき」という誤解はないようにしてくださいね。

メラビアンの法則は「非言語コミュニケーションが何より大切だ」と結論付けているわけではないため、非言語コミュニケーションと同じくらい、言語コミュニケーションも重要と認識する必要があります。

 

さいごに

メラビアンの法則を、正しく理解すればビジネスシーンやプライベートにおいてさまざまなメリットが得られるため、うまく活用してコミュニケーションに役立てていきましょう。

メラビアンの法則の定義や、誤った解釈、日常生活やビジネスでの活用方法を一緒に解説していきました。

メラビアンの法則は、実践的に意識して利用していくなかで、確実に身についていきます。

この記事での学びを基に、ぜひ積極的に意識して、コミュニケーションに役立てていってくださいね。