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無期雇用派遣って?正社員とは違うの?疑問にお答えします!

2024年3月21日 9:20

就職・転職

派遣社員の求人を見ていると出てくる「有期雇用派遣」と「無期雇用派遣」。

一体何が違うのでしょうか?また、雇用期間の定めがない「正社員」と「無期雇用派遣」ではどんな違いがあるのでしょうか?

今回はそんなお仕事探しの疑問にお答えします!

 

目次

(1)無期雇用派遣ってなに?
(2)有期雇用派遣と無期雇用派遣はなにが違う?
(3)無期雇用派遣で働くにはどうしたらいいの?
(4)無期雇用派遣と正社員雇用はなにが違う?
(5)無期雇用派遣で働くメリット
(6)無期雇用派遣で働くデメリット

さいごに

 

 

(1)無期雇用派遣ってなに?

無期雇用派遣とは、常用型派遣とも言い、派遣会社が派遣スタッフとの契約終了期間を決めずに雇用契約を結ぶ制度のことです。
雇用期間が決まっていないので派遣期間制限の対象外となり、派遣先での就業期間の制限を受けずに働くことができます。
派遣先が決まっていなくても、派遣会社との雇用関係が続きます。
派遣会社の社員の扱いなので、月給制になっていることが多いです。派遣先が決まっていない待機期間中は、研修に参加したり、派遣会社で仕事をしたりしながら給料を受け取ることができます。

 

(2)有期雇用派遣と無期雇用派遣はなにが違う?

有期雇用派遣と無期雇用派遣の大きな違いは、派遣期間制限があるかどうかです。

先述の通り、無期雇用派遣では、雇用期間が決まっていないので派遣期間制限の対象外となります。

一方、派遣の「3年ルール」が適用されるのが有期雇用派遣という働き方です。

 

有期雇用派遣とは?

登録型派遣とも呼ばれます。雇用元は無期雇用派遣と同様に派遣会社ですが、有期雇用契約を結ぶ点が異なります。

有期雇用派遣では、派遣先での業務が終了し、次の派遣先が決まらなければ派遣会社との雇用関係も終了します。

さらに、3年の派遣期間制限があるため、同じ派遣先で3年以上働くことができません。給料も時給制が多く、派遣先で就業している期間のみ受け取れます。

 

(3)無期雇用派遣で働くにはどうしたらいいの?

方法1.無期雇用派遣の求人に応募する

一つ目の方法は、最初から無期雇用派遣で募集している派遣会社の求人に応募することです。

有期雇用派遣と違い、無期雇用派遣の採用では選考がある場合がほとんどです。

通常の就職・転職活動ように、履歴書や職務経歴書など書類作成、面接対策などが必要です。

 

方法2.無期転換ルールを使う

二つ目の方法は、有期雇用派遣で働いたのち、「無期転換ルール」を使用して無期雇用派遣に転換するというものです。

ルールを使用できる対象者は「同一の使用者との間で、有期労働契約(期間の定めのある労働契約)が通算5年を超えて反復更新された」方です。

つまり、有期雇用派遣として複数回更新され通算5年を超えるときに、無期雇用派遣に申込むことで切り替えることができます。

 

 

(4)無期雇用派遣と正社員雇用はなにが違う?

ここまで読んで、有期雇用派遣と無期雇用派遣の違いは分かったけど、雇用期間の定めがなく月給制なら無期雇用派遣はほとんど正社員と変わらないのでは?と思った方も多いのではないでしょうか。

無期雇用派遣と正社員の違いについても触れておきましょう。

 

一番の違いは雇用元です。

無期雇用派遣は派遣会社が雇用元で、正社員は就業先に直接雇用されています。

賃金や就業時間などの労働条件も、無期雇用派遣は派遣会社の労働条件に、正社員は就業先の労働条件に従います。

また、正社員のほうが管理職などに出世できるチャンスは断然多いです。

 

 

 

(5)無期雇用派遣で働くメリット

●雇用が保証される

 派遣先での就業が終了した後も、派遣会社との雇用関係が続きます。
 次の派遣先が決まらない、雇用契約が続けられるか、などの心配がありません。

 

●雇用と収入の安定

 3年の派遣期間制限を超えても同じ派遣先で働き続けることができます。
 また、派遣先が見つからない待期期間も給与を受け取れるので、有期雇用派遣と比べ長期的な安定に繋がります。

 さらに、無期雇用派遣では正社員同様に昇給制度や賞与制度がある場合が多いのも大きなメリットでしょう。

 

●キャリアアップのサポートが受けられる

 無期雇用派遣を行なう派遣会社では、「キャリア形成支援制度」を設けることが義務付けられています。一定の研修やキャリアアドバイスが受けられる環境が整っているので、長期的にキャリアアップを目指したい方におすすめです。

 

●無期雇用だからこそ任せてもらえる仕事がある

 無期雇用派遣では長期的な就業が可能になるため、有期雇用派遣で働く場合と比べ、スキルアップが必要な業務につけるなど仕事の幅が広がる可能性があります。

 

 

 

(6)無期雇用派遣で働くデメリット

●採用のハードルが高い

 有期雇用派遣では派遣会社に登録するだけで仕事を探すことができますが、無期雇用派遣は派遣会社の社員として採用されるため、選考があります。

有期から無期に転換する場合も書類選考や面接を通過する必要があります。

 

●職場・仕事内容が選べない

 無期雇用派遣では、派遣会社からの業務命令で就業するため、派遣先企業を自分で選ぶことができません。

労働時間や勤務地も選べないことも多いです。自分のライフスタイルに合わせて働きたい、長期休みを取りたいなどの希望を通すことは難しいでしょう。

 

●派遣先の変更の可能性

 派遣会社から派遣先の異動命令があった場合は、自分の意志に関係なく従います。契約期間の制限はありませんが、派遣先が変更になることはあります。

 

●契約が終了することもある

 雇用契約の期間に定めはありませんが、経営難や余剰人員の削除など企業側の都合で契約が切られることがあります。

 

●実際には昇給・高収入が難しい

 正社員と同じように昇給・昇格制度があるといっても、有期雇用派遣で働いた時と給料が変わらなかったり、制度は名ばかりで実際には給料は上がらないということもあるようです。

 

 

 

さいごに

いかがでしたか?

一口に派遣社員といっても、無期雇用派遣と有期雇用派遣では働き方が全く違うことが分かります。

自分に合った働き方はどれなのか?

お仕事探しの際には、ぜひ雇用形態にも注目してみてくださいね!